あと10点上乗せのために

「国語」

【1】「合格点」を取るための戦略を練る
 一発勝負の入試において大切なことは、「高得点を取って貯金を作れる確率を上げる」ことではなく、「失敗する確率を下げる」ことです。

 

特に国語は1教科目にある学校も多いでしょうから、緊張した中でも落ち着いて問題と向き合えるかが、他の教科にも大きな影響を与えます。したがって、数年分の過去問を解く中で”安定して「合格点」を取るためのイメージをつかむ”ことが必要です。

中でも重要なのは「時間配分」です

「どれぐらいのペースで解き進めれば良いのか」を知るとともに、

逆に「どのような時に失敗するのか」という感覚も身につけましょう。

解いている時に「これは失敗するパターンだぞ」と感じることができ、且つそれを修正できるようになれば、本番で失敗してしまう確率を大幅に下げることが出来るでしょう。

 

 

【2】取るべき問題をきっちり取り切る/つまらない失点をなくす
 実際に合否を分けるのは、難問の出来・不出来ではありません。

例えば、長い記述問題があるとついついそちらに目が向いてしまいがちですが、実は結果的にカギを握っていたのは、その隣にある一見何ということのない記号選択の問題だった・・・・・ということが往々にして起こります。

先へ先へと急ぐのではなく、「これは出来た」と感じた問題が確実に取れているかをきちんと確認しながら解き進めたいものです。具体的には次のようなポイントに注意してください。


■漢字:

「トメ・ハネ・ハライ」や「バランス」まで意識できているか/「送りがな」の有無

 

■記号選択:

「適当でないものを選びなさい」などの設問条件の読み落としはないか


■抜き出し:

設問条件に従って抜き出せているか/本文通りに抜き出せているか


■記述:

文末は正しいか/書いた答えが読み手に誤解なく伝わる、過不足のない説明になっているか

 

「算数」

【1】入試の直線まで解法知識の確認を!
 入試直線まで解法知識の確認をすることが重要です。

現時点でできる問題がこれからの期間でできなくなることはそうありません。

よって、失点の目立つものを中心に克服すべきでしょう。また、数日にわたって少しずつ行うよりも、覚悟を決めて1日でやり切ってしまう方が身につけたことが散漫にならず効果的です。

 


【2】10点の死守>10点の上乗せ
 1問あたりの配点が大きく、点数差が最も開く科目が算数です。

よって、算数が合否の鍵を握る科目です。それだけに算数では失敗が許されません。失敗とは本来の実力が発揮できないアクシデントです。その原因となり得るものとして以下のようなものが考えられます。


■計算間違い
  単純な足し算、引き算の間違い以外にも実は計算ミスを誘発する方法をとっている場合があります。たとえば、計算量は少なければ少ないほど計算による間違いは当然減ります。平面図形、立体図形の問題では比を利用することで計算量を最小限におさえられる問題が多くありますが、そのような解き方ができているかどうかをチェックしておくとよいでしょう。


■条件の取り違い
  計算ミス以上に気を付ける必要があります。失敗してしまう場合の原因として計算ミス以上に条件の取り違いによるものが多いでしょう。たとえば、単純なもので単位の間違いです。「面積を求めなさい」と表記する学校と「㎠ですか」と表記する学校がありますが、前者の場合は解答欄に単位が書かれています。必ず解答欄の単位を確認するよう心がけましょう。また、比を逆で書いてしまうなども代表的な間違いです。計算によって求めた順番のまま解答してしまうお子様も見られますが、必ず問題文を最後まで注意して読みましょう。途中過程を記述せず、答えのみを書く形式の入試では特に注意してください。他にも途中経過を記述する解答形式で見られますが、そもそも解答欄がない、もしくは複数個の答えを求めさせるがために単位が書かれていないという形式もあります。そのような入試では、問われていることと違うものを解答してしまう場合も見られますので、問題文の細部まで読み込むことが大切です。

 

「10点分の上乗せ」よりも、実は合否を分けるのは上記のような「10点分の失敗を防ぐこと」にあります。実力相応の学校を受験する場合、当然多くの受験生がその中学校の対策を万全に行ってきているわけですから、自分の実力を最大限発揮するためにも確実に点数を確保していくことが重要です。

 

「社会」

【1】身につけるべき知識は徹底して身につける
 1つでも2つでも不足している知識を身につけるように努めてください。

だた、それはいたずらに重要度の低いものまで追うようなやり方であってはなりません。多くの学校では、一部の難関をのぞいて、社会については予習シリーズに出ている範囲をきちんと押さえておけば対応できます。おそれるべきは大半の受験者が正解できる問題での失点です。

合不合判定テストの資料などで、正答率の高い問題での失点が多くないか確認しましょう。こうしたいわゆる「基本問題」での失点がもっとも怖いのです。

 


【2】正確に解くために努力を怠らない
 入試本番で避けたいのがケアレスミスです。

正解できたはずの問題で、条件を見落としたり、題意を勘違いしたりすることによる失点は、ときには合否に影響することがあります。

「正しいもの」「正しくないもの」のどちらを選ぶのか、

「漢字」「ひらがな」「カタカナ」などの指定はないのか、

正確に捉えることが重要です。また選択肢式の問題では、文章中の一部の表現に誤りがあれば「正しくない分」であると判断できるため、作業としては「正しい分」よりも「正しくない分」を見つける方が楽です。

問題を解く際には暗算のように頭の中だけで解くのではなく、誤っている箇所を下線を引いて、文章の正誤を正確に判断していく習慣をつけると本番でも役に立ちます。

 


【3】よりどころとしてきたものを信頼する
 直前期に新たな参考書や問題集を購入し、いろいろと手を広げていくのは賢明ではありません。模試試験や志望校の過去問についても、解き直しやできなかった問題の見直しをすることも重要です。

社会の場合、一部の難問まで含めてしまうと身につけるべき知識の守備範囲に際限がなくなってしまいます。大半の受験生が正解できる問題で確実に得点を稼ぐことに主眼を置いて取り組みましょう。

 

「理科」

【1】知識を整理する
 理科では生物・地学分野を中心に知識事項が数多くあります。これらを覚える時、それぞれを1つずつ覚えるのではなく、まとめて覚えておくと効果的です。例えば、「月の公転方向、月の自動方向、地球の公転方向、地球の自転方向」この4つはすべて反時計回りになります(地球の北極側から見て)。こうしてまとめて覚えることにより4つの知識が1つになり覚えやすいだけでなく失点も防げます。

 


【2】模試の活用
 多くの利用価値のある模試ですが、成績帳表を見て一喜一憂ばかりしてはいられません。他教科にも言えますが、まずは解き直しをして、どの単位をどう間違えたのかチェックすることです。

特に継続して行われるような模試に関してはこれにより自分の弱点を発見できます。例えば「計算ミスをしやすい」とか「植物の分類でよく間違えている」などがあるはずです。模試の見直しを行うことにより重点的に復習しなければならないところが分かるはずです。

 


【3】過去問の傾向を知る
 多くの場合、過去問にはある一定の傾向があります。年度によって出題形式や分野が大きく変わる場合もありますが、それほど多くはありません。まずは過去問の傾向を知ることが重要になります。過去問演習ではつい得点にばかり気にしてしまうものですが、本来は時間配分も含め出題形式に慣れることや傾向を知ることの方が重要になります。

「植物のつくりをよく出題する」、「水溶液では計算問題が中心」など傾向をつかむことにより、重点的に演習する分野が分かるはずです。


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