応用力を付けるにはよい問題と指導者が不可欠


中学受験を控えた小学6年生は、いま何をどのように勉強すべきなのだろうか。迷いながら過ごしている保護者や子どももいることだろう。そこで、森上教育研究所の森上展安氏に、1年間の実践課題の立てかたなどについて教えてもらった。


 6年生になったら、同じ小学校で志望校に合格した先輩など、身近なところで、目標となる人を見つけてください。同じ苦労を味わい、努力してきた先輩の存在は、とても励みになるものです。この時期、ひととおり基礎を学んだ子どもたちの知識は、断片的、すなわち単元ごとに分断された理解になりがちです。また、教科や単元ごとに得意・苦手のばらつきも大きくなっています。各単元の基礎をしっかり見直し、あやふやなところをなくしましょう。そして、それらの知識やテクニックを自由に組み合わせて、自分なりに使えるようにすることが必要です。つまり、「知っている」「できる」だけでなく、「わかる」深く理解することが6年生の実践課題です。

 応用問題を解くためにまず必要なのは、しっかりとした基礎力です。苦手教科に取り組む際は、誰でも「できない!」というマイナスの気持ちに傾き、手が止まってしまいがちです。そうしないために大切なのは、「何とかできた!」という経験です。たとえばパズル的な面白い問題を一生懸命考えてついに解いた、といった経験が何度かあれば、マイナスの感情に負けず、粘り強く考えることができるのです。文章を読んで、そこから考察する力は、他のどの教科でも大切になってきます。

 応用力を付けるためには、厳選した良問に、丁寧に取り組まねばなりません。よい問題は、基礎の知識やテクニックを組み合わせ、積み上げることによって、問題の所在はここなのかと気付かせ、新しいものの見方を促すようにつくられています。また、応用力を付けるには、よい問題と指導者が不可欠です。よい指導者は、さまざまな場面で応用の利く考え方を教えてくれます。いわば見通しの利く、高い視点からの眺めを体感させてくれるわけです。



2015.6 ラーニングパークから転載


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